紙
テスト返却日
餌を持ってきた飼育員に群がる動物のように
皆んな一斉に先生の方へ行ってテスト返せ、
テスト返せ と言っている
そんなに焦ってどうするのか
いつ帰って来たって点数は一緒だ
そんなに自分の頑張りを点数化して欲しいのか
それでも、いつだって頑張りを一刻も早く褒めて欲しいのは分かる
今日返されたテストはどれも、まあまあだ
久しぶりに取る80点台は気持ちがいいし、
凡ミスをしたテストはクシャクシャにしたくなる (衝動を唾と一緒に飲み込む)
自分の頑張りをたった1枚の紙に点数化され、
ロボットに(学校の先生、先生は数字だけで物事を判断する。 まるで機械。全て数字で物事に区切りをつける)評価されるのは本当に癪に触る