情け茄子
先日、北海道に行った際に自分の手違いで
便に乗り遅れ帰れなくなった。(大馬鹿)
お金も頼れる人も(1人で行ったから)いない。
泣きそうになった。 涙目を浮かべながらいくら説得しても乗車員諸々、大人達は困った顔をする。
そうか、そうだよなあ、私はただの客。
個人の状況なんて知ったこっちゃない。
急に冷静になってしまい涙も乾いた。
大人の怠慢は酷くなる。
早く帰れと言わんばかりの態度に心が突き刺さる。
いつも変局が起こっても両親、友達、恋人、バイト先の人が助けてくれた。
いつからか、私はそれに甘えていたし当たり前だと思っていた事にこの期に及んで痛感した。
自業自得だ。
結局また今回も甘えてしまった。 情けない。情けないのにも程がある。
恩を仇で返すような事はしたくない。
ちゃんと1つ1つでいいから返して行きたい。
家に帰って、懐かしい声を聞く。
誰も責めないし、怒られもしない。
馬鹿だね と一言。 大馬鹿です。大馬鹿でごめんなさい。
その日は久しぶりに家族全員と夕飯を食べた。
鬼
今日から高校3年生。
進路があやふやで明確な道が見えてこない。
周りの子は学校が決まっていて、
その道を歩いてる皆んなの姿を眺めては落胆する。
毎日鬼胎を抱いては深夜、怖くなる。
『怖い』ってすぐ、逃避するのは簡単。
ちゃんと向き合って今すべきことを成し遂げよう。
頑張りたい。 頑張ろう。 頑張る。
僕の悲しみの8割以上は。
最近うまくいかない。
うまくいかないことが一度起こると
連鎖して次々に数奇な事がドミノ倒しみたいに
休む暇なく降りかかる。
涙も枯れてしまうほどに辛い。
原因が分かっているなら、改善すればいいだけの事。
原因が分からない。 忌わしいモノがねっとりと私の体の中を侵食していくのがわかる。
得体のしれないものに犯されてゆくのなら
いっその事、無になりたい。
何も感じずにいたい。
あとかたを読んだ。
まるで私の事を書いてあるかのような主人公のお話し。 主人公と自分を照らし合わせながら
ページを進める。お互い幸せになれるといいな。
蒸されたい
汗が額から伝わって来る。
拭うのさえも惜しい。
この蒸し暑さも、もう少しで終わってしまう。
それなら少しでも肌で感じて居たい。
最後にやったアンコールは私が勝手に
お世話になっている曲で、頑張れ と背中を押してもらってるような錯覚に囚わた。
終了して早速さと会場から外に出る。 3月だというのに辺りはまだ雪が残っていて関東から来た私からすると異色な光景。
さっきまで纏わり付いてた生暖かいモノも一気に乾いて風が吹くたびに寒気を感じた。
あっという間に過ぎてしまって寂しい。
ホテルに着くなり一気に疲労が襲って来た。
(あぁこの感じ、この感じ)
この感覚をまだ忘れたくない。
そんな事を強く思えたライブ。
とても素敵な光景が見れて楽しかった。
インクの跡
ファンとバンドマンとの間には何があるんだろう。 そんな事を思いながら放送局前で待っていた。
1分、1分みんな過ごす時間は同じなのに
感じる時間は違くて凄く長く感じた。
いつも猫背で腰が低い。 そんな所も惹かれた要素の1つ。
今日もタクシーから降りる時猫背で、周りの方にペコペコ、まるで機械的に動いてると感じられるその動きには色んな苦労をしてここまでよじ登ってきたんだ 、もう手放したくない などという胸懐を覗いてるようだった。
流石、そんな思いもあってファンの対応も厚い。 一人一人に受け答えをしては目を合わせ
器用にも手をするする滑らせながらサインを書く。 対応が優しさで滲み出てる。
滲み出て、溢れ出してそのせいで乾いていなかった為、掠れてしまった。
無自覚で人の事を好きにならせるのが得意な人なんだな。
もっと今日の事で好きになった。
ラジオお疲れ様です。
心の食事
余った時間に本を読んだ。
こうやって余った時間を有意義に過ごのが得意な訳だが、今回は家から3冊持ってきた本を2冊書見した。
本を読むと言う行為は文字を食べる行為だと思う。 色んな種類がある中、自分が好きなものと嫌いなものがある。
今日読んだ1冊は苦手なものだった。
でも好き嫌いはおよしなさいと親に叱られていたのでちゃんと読んだ。(偉いなあ)
ネギが嫌いな私はよく器の端に貯めて、隠して、最後になって怒られながら時間をかけ試行錯誤しながら食べていた。 まさしくそんな感じ。 全くページが進まなくてイライラしていたが音楽を聴きながら、解説を先に読んだりして最後のページに手を進める事ができた。
次は何を読もう。 次は好物が来るといいな。
あっでも、もうお腹いっぱい。